

イタリア生まれ、スイス育ちのブランド「パネライ」をご紹介いたします。
パネライと言えば、デカ厚時計ブームの火付け役とも言われる存在。
ひと目でわかる重厚感あるケースサイズが特徴的ですよね。
また、軍用時計として生まれた歴史を持つパネライ時計は、堅牢性と時刻の視認性といった実用性にも優れています。
高品質の代名詞である“スイス メイド”の時計でありながら、官能的で洗練されたイメージを持つ“イタリア的”な魅力も兼ね備えている時計のパネライ。
そんなパネライですが、創立時よりブランドが大切にする3本の柱があります。その柱とは一体どのようなモノなのでしょうか。
今回は創立時よりブランドが大切にする3本の柱と、パネライのコレクションの1つ、ルミノールをご紹介していきます。
パネライを支える3つの柱
パネライの礎(いしずえ)には、3つの柱があります。
1つ目は、フィレンツェ。
2つ目は、ヌーシャテルのマニュファクチュール。
最後の1つは、クラシックヨットのアイリーン号です。
なぜこれら3つは、パネライの柱になっているのでしょうか。
早速、紐を解いていきましょう。

フィレンツェ
一つ目の柱、「フィレンツェ」はパネライの誕生の地です。
1860年に情熱家の青年ジョバンニ・パネライが、イタリア中央を流れる川に架かるグラツィエ橋の上に時計店を創立するところから、パネライの物語が始まります。
ジョバンニ・パネライが建てたお店は、町初の時計販売店及び工房です。相当自分の腕に自信があったのでしょう。
時計販売店兼工房は、町初の時計製造学校としての役割も担っていました。やがて橋の拡張工事で移転を余儀なくされます。市内を転々としながら規模を拡大しつつ、1920年代に現在の所在地に移動。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の前にあるアルチヴェスコヴィレ宮に店舗を構え、「OROLOGERIA SVIZZERA(オロロジェリア・スヴィッツェラ)」という屋号を掲げました。
単に時計を売るだけでなく、修理・組み立て、職人の育成まで行ったことが、今の時計ブランド「パネライ」の礎(いしずえ)を築いていくのでした。
1910年代にはイタリア国鉄と海軍への時計納入業者となり、4年後の1916年に強力に自発光する夜光塗料ラジオミールの特許を取得します。
ラジオミールは、イタリア軍の海戦用照準器や計器のダイヤルに塗布され、視認性を高めていきました。
そして1930年代初頭、イタリア海軍は時計製造技術が高いOROLOGERIA SVIZZERAにミッション・ウォッチの製作を依頼します。
イタリア海軍の納得がいくミッション・ウォッチを製作して以来、次々にミッション・ウォッチの製作の依頼が舞い込んできます。
依頼がきたミッション・ウォッチを確実、かつ極秘に製作し、安定成長を続けてきました。
順風満帆かと思いきや、不運は前触れもなく突然やってきます。
1989年の冷戦の終結によって、パネライは軍事機密として製作してきた時計の役割に幕を下ろすのでした。
しかし冷戦の終結は、今後の方向性を考える良いきっかけになります。
冷戦終結の4年後には、ついに初の民間用腕時計をイタリア市場向けに発表しました。
1997年にはヴァンドーム・グループ(現リシュモン・グループ)傘下となります。
ヴァンドーム・グループの傘下に入ることで世界デビューを果たし、イタリアのブランドから世界のブランドへ進化します。
そして、世界中へ飛躍(ひやく)するために2002年には、スイスのヌーシャテルにパネライのマニュファクチュールをオープンさせました。
軍事機密というベールを脱ぎ棄て、機能的かつ個性的な外観の民間用腕時計へと舵を切ったのでした。
参考URL:https://www.panerai.com/jp/ja/about-panerai/history.html
ヌーシャテルのマニュファクチュール
ヌーシャテルのマニュファクチュールという柱は、パネライの技術全てが詰まっている柱と言っても過言ではありません。
自社製キャリバー開発を目的にスイス・ヌシャテルに自社工房を開設したのが、2002年の事です。
研究期間3年を費やし、2005年にはついに念願だった自社製キャリバーを完成させます。
自社製キャリバー第1号は、P.2002です。
GMT機能に加え、1950年代のアンジェリュス製ムーブメントと同じ8日間のパワーリザーブを備えた手巻きキャリバーです。
それから9年間で、約15のキャリバーを開発します。
そして2014年、開発・生産能力を格段に増強するため、ヌーシャテルの丘陵地に新工房を建設したのです。
多彩になった自社製キャリバーに対応すべく、最新の設備と伝統技術とが融合しているマニュファクチュールです。
約東京ドーム1個分(1万平米)の大きさの敷地内は、スイスでも最大規模の敷地であり、毎年のように発表される自社製キャリバーをそこで製造をしています。
最新の工作機械が並べられ、地板とブリッジをナノ精度(0.001mm)で切削加工し、ペルラージュ仕上げもCNC(コンピュータ数値制御)マシンで行われています。
ブリッジの面取りには、世界一硬い鉱石ダイヤモンドで作成したカッターを使用して面取りをするこだわりよう。
ダイヤモンドカッターで面取りされたブリッジは、まるで鏡のように輝いています。
組み立て部門は、キャリバーの性格に合わせて2つのアトリエを構えています。
コンプリケーション部門と量産部門の2つです。
コンプリケーション部門では、レガッタカウントダウン以上の複雑機構は、1人の技術者が責任を持って1つの時計を手組しています。
量産部門は分業制に加え、様々な自動化マシンを導入して組み立てています。
人の手で行うとどうしても出てしまう「ムラ」つまり、穴石のセッティングや注油といった繰り返し行う作業をマシンに委ねています。
これはどの個体も同じ品質で、ユーザーに届けるためのパネライの配慮です。
また脱進機の投影検査を全品に課しているのも、品質への強いこだわりの1つです。
こうして組み立てられたムーブメントは、ケーシングを経て品質検査部門へ渡され厳しいチェックを受けます。
パネライ代名詞である防水検査はもちろん、隅々に行き渡る厳しい外観チェック。
厳しい検査に合格したモノだけが、私たちの手元に届くのです。
クラシックヨットのアイリーン号
最後の柱のクラシックヨットのアイリーン号は、柱の中で一番太いかもしれません。
アイリーン号とは、パネライが所有するヨットのことです。
1936年に建造された名船でしたが、長い間放置されていたため壊滅的なダメージを受けています。
しかし、この船を見た前CEOは、イタリアの造船所に移送して修復し見事に蘇らせます。
パネライではアイリーン号の修復を通じて伝統や職人への敬意を表すと共に、古い技術を守ることの大切さを知らしめました。
なぜならパネライは、イタリア海軍特殊潜水部隊のミッション・ウォッチとして生まれた「海の時計」であるからです。
だから、海の伝統を守り、存続させることに情熱を燃やすのです。
また、海の時計でもあり海の伝統を守るパネライは、海の環境にも取り組んでいます。
国連が宣言した「持続可能な開発のための海洋科学の10年(2021~2030)」の一環とし
て、「IOC-UNESCO(ユネスコ政府間海洋学委員会」と提携しています。
100を超える世界の教育機関をサポートし、海洋科学について知識を深める。
更には、修復し蘇らせたクラシックヨットのアイリーン号を使った海洋保護活動に関する学術イベントも計画を練っているそうです。
活動の一環として、リサイクルしたステンレススティールの「eSteel」※をケースに採用した限定品を出すことを発表しています。
※eSteelとは
重量比98.6%のリサイクル素材を使い製作したコンセプトウォッチで、腕時計の循環製造における新しい基準を担っています。
ストラップには、ペットボトルをリサイクルした素材を使用したものもあります。
リサイクルしたチタニウムを採用した限定品を発表するなど、環境保護活動に力も注いでいるブランドでもあるのです。
力強いパネライのコレクション

パネライと一言で言えば「タフな男の時計」になるでしょう。
そんな「タフな男の時計」のパネライは、4つのコレクションで構成されています。
どのコレクションも、イメージ通りのコレクションです。
ルミノール/luminor

実戦に使用されていたルーツを持っている歴史的価値があるコレクションです。
現在のルミノールは実戦に使われていた面影がなくなり、スポーティなデザインが世界でも注目を浴び、人気を集めるコレクションとなっています。
防水機能を高めるリューズプロテクターを始め、厚めのガッシリした外装のケースは、ミリタリーウォッチの愛好者には「心にグサッ」とくるポイントです。
ルミノールは1950年に登場したルミノールの復刻版である、スタンドシリーズのルミナベースをはじめ豊富な派生シリーズがあります。
9時の位置にスモールセコンドを持つルミノールマリーナ、クロノグラフ機能を搭載したルミノールクロノグラフ。
パワーリザーブインジゲーターを持つルミノールパワーリザーブなど、幅広く展開しています。
詳細はこちら>>>ルミノール(https://www.hf-age.com/brands/panerai/luminor/)
サブマーシブル/submersible

サブマーシブルのプロトタイプは、エジプト海軍潜水用特殊部隊用ダイバーウォッチ「エジプシャン」です。
そんなエジプト海軍潜水用特殊部隊用ダイバーウォッチから、サブマーシブルの単独コレクションになるのは、つい最近の2019年の事です。
ボナーティー氏に代わって新CEOに就任したジャンマルク・ポントルエ氏は、パネライのコレクションをリニューアルし、パネライに新しい風を吹かせます。
その1つがサブマーシブルです。
サブマーシブルの最大の特徴は素材です。
サブマーシブルには、モデルにもよりますがパネライらしい独自素材「BMG Tech(ビーエムジーテック)」「カーボテック」「Ecoチタン」を採用しています。
BMG Techやカーボテックはサブマーシブルの強度を増します。
Ecoチタンは地球環境の事を考え採用した素材です。
サブマーシブルはコレクションのコンセプト「サバイバルツール」にふさわしい素材で作られています。
詳細はこちら>>>サブマーシブル(https://www.hf-age.com/brands/panerai/submersible/)
ルミノールドゥエ/luminordue

パネライの歴史に新たな1ページを刻む、新しいコレクションのルミノールドゥエ。
ルミノールドゥエは、1930年代から1950年代にかけてイタリア海軍の為に作られたルミノール1950のケースにインスピレーションを得て作成されています。
余談になりますが、ルミノールドゥエの「ドゥエ」はイタリア語で数字の2を意味します。
ということは、あとはご想像にお任せします。
ルミノールドゥエの特徴は、パネライの特徴の1つである分厚いケースを従来品から40%薄くしたことです。
ケースを薄くしましたが、パネライの代名詞の頑丈なクッション型ケース、ベゼルを備えた大型のダイヤル、堅牢な一体型ラグ。
また、レバーでリュウズを固定することによって不意の衝撃からリュウズを保護するブリッジ型機構は残してあります。
ケースを薄くしたことにより、ミリタリー色が抑えられ、カジュアルからエレガントまでに対応する時計となりました。
詳細はこちら>>>ルミノールドゥエ(https://www.hf-age.com/brands/panerai/luminordue/)
ラジオミール/radiomir

イタリア軍からも信頼された歴史と品質があるコレクション、それがラジオミールです。
そのため、ケースが大きくて厚く、視認性が高いのが特徴です。
夜光塗料ラジオミールを採用していることで視認性を高くし、文字盤にはアラビア数字の12・3・6・9のみ。
余分な数字を省き、一目で時間を把握できるように工夫されています。
ラジオミールに関する豆知識
ラジオミールの語源となったラジウムは、1960年頃まで使用されていました。
なぜならラジウムは放射性物質であり、製造時の健康被害が大きな問題となったためです。
なお、ラジウムから放出する放射線は紙一枚で防げるα線なので、時計の使用自体はあまり問題視されていませんでした。
現在は、蛍光塗料もグレードの高いスーパールミノバを使用しています。
ラジオミールにはパネライの特徴の「ロックレバー式リューズプロテクター」がありません。また、ラジオミールのラインナップは革ベルトのみとなっております。
この2つの効果で、ミリタリー調が薄れ、クラシカルな雰囲気を演出しています。
詳細はこちら>>>ラジオミール(https://www.hf-age.com/brands/panerai/radiomir/)
パネライおススメ3選
HF-AGE仙台店のスタッフがおススメするパネライのコレクションを紹介します。

ルミノールマリーナ
3日間のパワーリザーブを備える自動巻きP.9010キャリバーを搭載したルミノール マリーナは、パネライブランドの歴史において初めて大成功を収めた時計となります。
9時位置にスモールセコンドを配したルミノールは、1990年代の数十年もの間イタリア海軍のために製造されていました。
イタリア海軍のために製造されていましたので、長い間軍事機密として秘匿されていましたが、その後パネライブランドを世界中に知らしめたモデルの一つとなります。
しかもミリタリー調ではなく、現代のスポーツウォッチの時計製造におけるアイコンとなったのです。
サンドイッチ構造の文字盤を備えるこの時計は、12・3・6・9の大きな数字と、バータイプのアワーインデックスを採用。
また、ブルーの針を備える9時位置のスモールセコンド、3時位置の日付表示という、クラシックなパネライのスタイルを継承している時計となります。
バンドもアリゲーターストラップを使用し、ステンレススティールのバンドより暖かみを感じさせてくれます。
SPEC
ムーブメント:自動巻き(自社製P.9010キャリバー)
ケース素材:AISI 316Lサテンスティールケース
防水:30気圧(300m)防水
その他の特徴:パワーリザーブ3日間

ルミノールクロ
美的表現とイタリアの伝統を融合させ、誕生したルミノール クロノ。
黒い文字盤が印象的なルミノールクロノ44 PAM01109は、最もスポーティな複雑機構を、ルミノール コレクションの象徴的な形状と組み合わせてできています。
サンドイッチ文字盤と、リュウズプロテクターを右側に配置し、パネライらしい典型的なスタイルを採用。
オリジナルのクロノグラフコントロールは9時側に配置されており、8時位置のボタンでスタート・ストップ、10時位置のボタンでリセットを行うことが出来ます。
左手に着用した場合スタートボタンを、右手の親指で押せるため操作性も抜群。
パネライらしい大型のクッションケースとスポーティなデザインが融合したモデルとなります。
SPEC
ムーブメント:自動巻き(自社製P.9200キャリバー)
ケース素材:AISI 316Lサテンスティールケース
防水:10気圧(100m)防水
その他の特徴
パワーリザーブ42時間
タキメータースケール

Luminor BiTempo Power Reserve
パネライらしさが感じられる大ぶりな44mmケースには、パワーリザーブとGMTが装備され、分表示のメモリが付く事によって視認性が上がった。ブルー文字盤にネービーのアリゲーターストラップがお洒落も同時に楽しめます。
3日間のパワーリザーブを備え時刻合わせの際に秒針がゼロにリセットされるゼロリセット機能も実用性が高く人気の高いコレクションの1つです。
SPEC
ムーブメント:自動巻き(P.9012キャリバー)
ケース素材:AISI 316Lサテンスティールケース
防水:30気圧(300m)防水
5時位置に配置されたパワーリザーブ GMT機能付き 分メモリが大きな特徴 ゼロリセット機能搭載パワーリザーブ3日
仙台店
HF-AGE(エイチエフエイジ)は、1985年6月創業の腕時計専門店です。
群馬県の高崎市と宮城県の仙台市の2カ所に拠点をおいています。
商品知識はもちろん、腕時計をこよなく愛するプロフェッショナルなスタッフの接客は、機械式腕時計が初めてのお客様、県外からのお客様にとっても素敵な時計選びの時間をご提供しております。
仙台でパネライラジオミールをお探しの方は、ぜひ正規販売店であるHF-AGE仙台店へお越しください。

白を貴重とした店内に1歩踏み入れると、東北唯一のパテックフィリップの取り扱いを始め、IWC、ボーム&メルシエ、ボールウォッチなどの機械式時計が並べられています。HF-AGEは取扱いする各メーカーの正規販売店です。
時計選びに集中できる上質な空間で、生涯を共にして頂ける時計をお選びいただけます。
所在地:宮城県仙台市青葉区国分町2丁目14-18定禅寺パークビル1F
電話番号:022-711-7271
営業時間:11:00~19:30
定休日:毎週水曜日
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